photo Elia Taniguchi
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ブエノス・アイレスに住む
アンジェリーナ・オテロから私の誕生日を祝うメールが来た。
彼女は写真家でプロデューサーだった
ロベルト・オテロのお姉さんだが
よく私の誕生日を覚えていたものだと思う。
マジョルカ島に住み
なにかにつけて親しくしていたロベルトが亡くなってから
もう4年が過ぎた。
ピカソと親しかった彼が録りためた写真とコメントは
親しいだけではなく
アートや社会に対する知識や姿勢
そしてなにより言葉のやりとりを介しての
エナジーのやり取りをピカソとできる者だけがキャッチできる
豊かなエスプリに満ちていて
マラガのピカソ美術館を始め世界中で展覧会が開かれている。
ゲバラの幼なじみでもあり
スペインを代表する詩人ラファエル・アルベルティや
画家のタピエスなど多くの偉大なアーティストを友人に持ち
舞踊家のアントニオ・ガデスの
ヨットのお師匠さんでもあった海を愛する芸術家。
今でもふとロベルトが
いきなり電話をかけてくるような気がする。
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一人の、人と共にある世界
友であることがもたらす安心と敬意。
死とともに失われてしまう手応え
共有し得る何かと
新たに触れ合うことができない哀しさ。